タンカン



伊豆味近辺では、毎年12月~2月にかけてタンカンの季節を迎えます。 ミカンとオレンジの中間のような味で、当たり年のタンカンはとても味が濃くておいしいです。 年によって出来不出来があり、2011年は当たり年でした。 伊豆味近辺にはあちこちに「タンカン狩り」の看板がでていますが、私は毎年ギマ農園というところでタンカン狩りをしています。 とてもやさしいオーナーの方で時々花をいただいたりもしています。 以下は私のおいしいタンカンの見分け方「覚書」です。





------タンカン狩り覚書-------

1.その年の気候にもよりますが、1月初旬ぐらいからタンカンが出回り始めます。 しかし、早い時期のタンカンは酸味が強いらしく、できれば2月に入ってからのものが甘みも増えてよいそうです。 ちなみに2009年は大豊作で2月中旬でもたくさんのおいしいタンカンがなっていました。 しかし2010年は不作で2月にタンカン狩りに来たときには既にタンカンがありませんでした。 ですのでその年の出来具合によってタンカン狩りの時期を決めなければなりません。

2.タンカンの選び方ですが、個人的に大きさはMサイズ(直径5,6CM)よりも小さい物のほうがおいしいように感じます。 あまりに大きいものは皮も厚くなり、味が大味なものが多いような気がします。 色は黄色いものよりもオレンジ色の濃いものを選びます。 太陽に長く照らされているタンカンの方が色が濃くなるようです。 実際には、色が濃くて取りやすいところにあるタンカンはすぐに取られてしまいます。 木の上のほうにある、うまそうなタンカンがこちらを見て微笑んでいるのですが、残念ながら届かないんです。 ちょっと危ないですが、今年はオーナーに脚立を借りて、結構高いところの実を採りました。  採ってから3日ぐらい経つとさらに甘みが増すそうです。

3.タンカンの木によって味が違うようです。 オーナーの話ですとタンカン122号?とかいう木がうまいとかどうとか? とにかく50年もののおいしいタンカンの木を3本教えてもらいました。 ちなみに木が古いと甘いわけではなく、品種の問題だと言っていました。 以下私のメモ書き(根元にツルの巻きついた木が一番おいしい、背の低い途中から切られた木もうまい、高台側の1本もうまいだろう。)

4.採ったタンカンは丁寧にヘソ?を取ります。 これを採らないと輸送中に他のタンカンを傷つけてしまうため。 写真のタンカンは見た目は悪いですが、こんなタンカンのほうがうまかったりします。

5.毎年お世話になっているのは、ギマ農園でさん、オーナー夫妻はとても良い方で、帰りに香りのいい花を「これいい匂いするから持ってきな」といただきました。 



■2012年のタンカン

2012年は夏場の台風の影響で極端にタンカンの数が少なく、儀間農園さんでも全てのタンカンを業者が買われてしまって、私たちはタンカン狩りを行うことができませんでした。 仕方なく

伊豆味みかんの里総合案内所

というところで購入しました。 タンカンは隔年で不作、豊作を繰り返すと言われていますので、来年は豊作だといいなあ。